生活介護の対象者と支援内容

生活介護は、障害福祉サービスの中でも「日中の居場所」としての役割が大きいサービスです。
今回は生活介護サービスについて、「誰が利用できるのか」「どんな支援が受けられるのか」という2つのポイントにしぼって詳しくご紹介します。

目次

対象者の制度的な要件


生活介護を利用できるのは、原則として障害支援区分が「区分3以上」(施設入所併用の場合は区分4以上)の方です。
ただし、50歳以上の方については「区分2以上」(施設入所併用の場合は区分3以上)で利用可能とされています。
この「支援区分」とは、日常生活にどれだけ支援が必要かを示す指標で、1〜6の段階があり、数字が大きいほど支援の必要度が高いとされます。

生活介護の対象者は、障害の種別(身体・知的・精神)に関係なく、この支援区分によって判断されます。
医療的ケアが必要な方も、看護職員の配置などにより受け入れ可能な場合がありますが、事業所の体制によって対応の可否が分かれるため、事前の確認が必要です。

生活介護で提供される支援

生活介護では、「できることを増やす」ことを目的とした訓練的な支援に偏ることなく、まずは「安心して過ごせる」環境づくりが基本になります。
そのうえで、利用者一人ひとりのペースに合わせて、日常の中で自然に発揮される「できること」を見守り、さりげなく支える ─ そんな支援が大切にされています。

たとえば、食事の準備を一部手伝う、洗濯物をたたむ、外出時に自分で帽子を選ぶ ─ そうした小さな行動が、本人の尊厳や自信につながる場面もあります。
創作活動や軽作業などの活動機会も、無理なく穏やかに取り組めることが重視されます。

地域との交流や外出支援など、社会参加を促す取り組みも生活介護の大切な要素です。
近所の公園への散歩、地域イベントへの参加、買い物体験など、外とのつながりを持つことで、利用者の生活に彩りが生まれます。

医療的ケアが必要な方には、看護職員が配置されている事業所で、経管栄養や吸引などの支援が行われることもあります。

次回は、「障害福祉サービスの中での生活介護の位置づけ」についてご紹介します。
制度全体の中で生活介護がどんな役割を担っているのか、わかりやすく整理していきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次