「うちの子に合う“働く場”ってあるのかな」
「はじめから毎日は難しくても、少しずつ社会と関わっていけたら…」
そんなふうに感じて、就労継続支援B型という選択肢にたどり着いたご家族の方もいらっしゃるかもしれません。
就労継続支援B型は、障害のある方が自分のペースで働くことができる“福祉的就労”の場です。
第1回ではその基本的な特徴をご紹介しましたが、今回は「どんな方が対象になるのか」「そもそも“働く”とはどういうことなのか」について、もう少し詳しくお伝えします。
●対象となる方とは?
B型の利用対象となるのは、一般企業での雇用が難しい方や、就労経験が少ない方、または体調や障害特性により柔軟な働き方を希望される方です。
たとえば、過去に働いた経験はあるけれどブランクが長く、いきなりの復帰には不安がある方。あるいは、日中の居場所として、まずは週に数回から通ってみたいという方も対象になります。
障害者手帳をお持ちでない場合でも、医師の意見書などで必要性が認められれば利用できるケースもあります。
●「就労」の意味を広げて考える
B型でいう「就労」は、必ずしも雇用契約や安定収入をゴールとするものではありません。(B型施設における就労については雇用契約を結びません)
毎日決まった時間に通うこと、仲間と協力して作業すること、完成した製品が誰かの手に渡ること──そうした一つひとつの体験が、働く意欲や自信につながっていきます。
また、作業報酬(工賃)を受け取ることで、「自分の力で得た収入」という実感が生まれ、生活の中に達成感や役割を感じられるようになります。
●支援のポイント
B型では、「働くこと=ゴール」ではなく、「働くこと=プロセス」として捉えています。
利用者さまのペースや体調に合わせて、無理なく続けられるよう、支援員や職業指導員、サービス管理責任者がチームで関わります。
作業だけでなく、生活面の相談や人間関係のサポートも含めて、「働くことって、ちょっと楽しいかも」と思えるような環境づくりを大切にします。
就労継続支援B型は、「働くことを通じて、自分らしく生きる」ための土台づくりを支援する場です。
次回は、障害福祉サービスの中でのB型の位置づけについて、もう少し詳しくご紹介していきます。制度の理解から運営準備まで、やさしく丁寧にお届けします。

